[エンジニア]不安を無視する者だけが職を得られる

エンジニアってどうやって生きるんだっけと思う今日この頃です。

こんな記事を読みました。
なぜ「応募資格:JAVA業務経験2年以上」のような求人がエンジニアに見向きもされないのか

そいで、ハンス・フォン・ゼークトというおっさんがお話になられたという軍隊の人材話を思い出しました。
まあドイツの気質はなんか日本人に結構似てて、みたいな話はよく聞くんですけども、東北のぐだぐだじめじめした梅雨真っ最中としては、このべっとり澱んだ晴れもしない灰色の空みたいなのを見つめて来る日も来る日も寒いのを我慢してたらこうなるよなあ、みたいな暗くて陰気な人間性が容易に連想できたので止めました。

ハンス・フォン・ゼークトというおっさんは「無能な働き者」のお話をしたということになっています。

ハンス・フォン・ゼークト – Wikipedia

ちょっと引用してみます。

現在のところゼークトの説であることを示す証拠はないが、広く一般にゼークトの提唱した理論として認知されている。
軍人は4つに分類される。
有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。
理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。
有能な働き者。これは参謀に向いている。
理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。
無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。
理由は自ら考え動こうとしないので参謀の進言や上官の命令どおりに動くためである。
無能な働き者。これは処刑するしかない。
理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。

なかなか洞察力の鋭いおっさんだったんだなと思います。少なくとも管理職の器ではあります。その論ですべてを説明できると思っていたとしたら愚かに思えないわけでもないですが、でもこのおっさんがこの話をしたことが事実ではないかもしれないので、「観察眼のある軍人としては有能なおっさんだったのかなー」というところで留められると思います。

そして上記のことはゼークトではないよそのおっさん(クルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルト)が管理職についてのみ語ったという説もあります。管理職に限定して語っているということがとても素晴らしいと思います。下士官の質は上官により決まるという軍隊の基本的な特質が良く分かっていると思います。管理職の中でも真っ先に死ぬべき、それも味方であっても処刑するべきときっちり仕分けしているのがドイツ人らしい厳格さで好きです。(偏見)

何故求人の話からこれを思い出したのかというと、「応募資格:JAVA業務経験2年以上」とか求人に書いてしまう企業の体質がまさにこの「無能な働き者」であるなあ、と実感しているからであります。
そしてわたしのイメージとしてのできるエンジニアは「有能な怠け者」です。

自分にとって無能な働き者の具体的なイメージとしては「できもしないことをやらねばならぬと思い込む」「知らないことは良く調べもせずすべてできるものと判断する」「自分ができないことを他人にやらせる」「他人の評価を正しく行えないにも関わらず操作しようとする」「長時間内容もなく動き回っているが勤勉で有能だと自己評価している」というあたりなのですが、これはまさに日本企業の管理職のイメージとぴったり一致します。
そしてゼークトのおっさんはこれは「処刑するしかない」と述べているわけですが、何故日本においてこの層が処刑され得ないのかというと「有能な怠け者」を使役できる立場にあると思い込んでいるからだと思っています。

要するに無能な働き者が何故か企業の上位に君臨するようになったことで、本来それを使役すべき有能な怠け者が企業から逃げるか死ぬかでいなくなってしまい、無能な働き者が経営者とか管理職とかに固定されていて死ぬべきだけど死なない、みたいな問題があると思っています。

「応募資格:JAVA業務経験2年以上」の書き方はまさにこの「無能な働き者」がドヤ顔で書き出した内容にしか思えないわけですよ。
実績が欲しいことは分かります。業務経験と書くのはその心理の表れなのでしょう。
でも特定の言語をある一定の年数以上やっていないと応募できないよ、というのはどう考えても中身がありません。せいぜい役に立ちそうだとしたら、「オブジェクト指向言語が出来ない方はご遠慮ください」とかそんなところでしょう。
業務内容を書かない、というのが単に不安をあおるだけということもよくあります。同じJavaであってもWebとクライアントとかなり違います。Webと書いてあるんだけど実態がJSPとかは避けたい物件です。いやJSPでも大規模で納期まで余裕があるとかならわかりますけど、納期10日で1人で作ってねとか普通にあるので無理です。というかわたしが無理です。
またプログラム言語が出来る→何か作れる→デザインもできるでしょ、みたいなのは昨今ありすぎて涙が止まりません。プログラマはデザイナではありません。でもホームページとか「片手でできるでしょ?」みたいなリーズナブル感でデザイン面で死ぬほど罵倒されたりもします。「すぐできると思った」という理由で数十ページのECサイトを20万で請ける営業とかマジで存在します。でも死にません。死ぬのはプログラマの給与とかボーナスとかプログラマ自身です。
要するに何の言語を使うと何ができるのかを知らない、何に使うものなのかも知らないという人がこういう求人を書かせているんだなと思わせてしまうものがあるんです。
でも求人はしたい。働かせたい。それだけは透けて見える。

地方で就職活動していて思ったんですが、こういうの真に受けてはダメですね。
ジョブホッパーと言われようが「何でもできますよ」と言い、どうもダメそうな会社だったらとっとと辞める、そして星の数ほどある会社にまた入り込むという生活ができるなら、そのほうがいいです。
インド人やアジア人の話でよく聞くのが英語をちょっとでも知っていたら「英語がバリバリできる」とアピールするというエピソードですが、もう日本人でもそれでいいんだと思います。
ちょっとでも知っていたら「できます」と言い切れる面の皮の厚い人が競り勝ちます。なんたって日本企業の求人では面接はしてもコード書かせてまともに評価する会社すら珍しいんですから。そもそも無能な働き者である管理職は「業務経験でJava2年やりました」と言ってくれる人が好きなのであって実際にJavaが書けるかどうかとか評価できません。評価する下地がありません。
まあ地方についてはホッピングできるほど会社の数がありませんので、全国で在宅勤務可能な転職先を切実に募集しています。(地味にアピール)

無能な働き者である管理職を銃殺できる企業は恐らく日本には存在しないと思いますので、今後は有能な働き者が仕掛ける戦争などによって無能な働き者が絶滅するといいなあと思いながら今日も求人サイトを見ています。

※すべての管理職が無能な働き者ではない、というのは当然ですのでそういう話ではありません。

※恐ろしいことにわたし自身実はJavaの業務経験は1年ありません…。C#でもぐりこんだはずなのにVB.NETを書いています…。

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