[エンジニアライフ]どんなブログなら就職させたいというのか

「エンジニアはブログを書いたほうがいい」というのは本当なのでしょうが、書いてる側の人としては何で書いてるのかを疑問に思いました。
【寄稿】 エンジニアはブログを書いた方が良い、その理由をキャリアの視点から考える
はてなブログ「エンジニアはブログを書いた方が良い、その理由をキャリアの視点から考える」
上記の記事を読みました。
何で気になったのかというと、今転職活動してるんですけど、応募したい企業があったのに保留してる理由として「ブログ提出必須」だからだったんです。
で、このブログがそのエントリにふさわしいのか否か?という点について結構気になっていたら、タイムリーにブログについての記事があったので参考にしようと思って読みました。
そんで、はてなブログのほうはあんまり参考になりませんでした。JavaBlackさんの書かれている反論部分の方がよほど腑に落ちました。

■そもそも技術系じゃなくてもいいのか?

自分のブログに限って言えば、このブログの始まりはもともとは日記です。手作業でサイトで友人に公開する日記を書いていて、それがめんどくさくなったので2004年ごろにブログの女王()とかが流行してて、CMSの概念があんまりないときに何となく便利だなーと思って使い始めました。
なので初期記事はだいぶ整理してはいますが、基本的には「こんなことして暮らしているのですわよ」というのをリアル友人やゲームで出会った人たちにお知らせしたいと思って書いたものが多いです。プログラマとして就職する前からだらだら学生→フリーター→就職してまで書いてるのですから内容はぐちゃぐちゃです。雑記という他ないのですが、こんなブログでも就職に使えるもんなんですか?
というかエンジニアなら技術のこと書きたいはず!みたいなのが意識高すぎてまぶしい。
その後2006年くらいにTwitterをはじめる時点ではまた別の問題があったのですが。

■ネットと現実の人格を紐付けたくない

上に書いた「Twitterを始める時点での別の問題」はこれです。
よく実名問題が取り沙汰される昨今ですが、わたしはこの「蔵城緋檻」と名乗る人物として現実の身分を知られたくありません。知られる必要はないと思います。ですから、ハンドルネームでやっているブログを実在の人物の活動としてどこかに提出する行為は望ましくないわけです。
ですが、Twitterのオフ会では顔もハンドルネームも(下手すると本名も所属先も住所も)知っているけれど、それは特に追求しないということで割と安心して出席できていました。これぐらいゆるいならともかく、原則的に身バレするような行動を自分から取ることはしたくありません。何でよ、と言われるとそういうポリシーでブログを書いているから、としか答えようがないんですけども。
だから就職活動の資料としてブログを提出せよ、と言われてしまうと、本当のわたしが書きたいブログは出したくないわけですから、必然的に「就職活動専用の」ダミーブログを作ってそれを使いまわすことでしょう。でもそれって採用側の意図通りのことなんでしょうか?

■お仕事から考えたら書かなくていい理由が結構多い

まず、わたしが現在仕事として書いているコードはすべて、「どこかの会社の資産として帰属する」ものしか書いていません。そういう仕事なので必然的にそのコードはわたし個人がブログで書くことはできません。
また、汎用的なコードとして記載しようとしたとしてまだ細かい問題がいろいろあります。
会社でコードを確保しておいてそれをブログに載せられる形で整形しなければいけません。たいていはどこかの誰かの会社のために書いているニッチな設計だったりしますので、その前提条件を省いてしまうと大して意味のないよくあるコードだったりします。そんなコードを改めてブログに書く…っていうのもどうなんでしょう。ありふれたコードを書くブログが技術的に価値はあるんでしょうか?
またお客様からの指定という理由だけでえらいレガシーな環境で開発しています。具体的に言っちゃうとXPでVisualStudio2003をがりがり書いてるとかまだやっているところが少なくないわけです。バージョン管理ソフトとか導入してません。PHPとかCSS、HTML、javascript含めてWeb言語書けないし、みたいな人も割と多いです。枯れているので目新しいことは特にありません。ぐぐればもう誰かが書いている話です。これを改めてブログに書く気力はわたしにはないんですが普通は書くものですか?

■仕事以外のコードをブログに書くほど意識高くない

サービス残業は否定するのに、「自分のスキルを磨くためなら睡眠時間削って勉強しろ!」というコールが多くてちょっと戦慄したりする昨今ですが、睡眠時間削ると正常に頭が機能しなくなる体力の人というのも世の中にいるので、それほど睡眠時間は削れません。よって仕事で使わないコードについてブログに延々と検証内容書けるほどには意識高くありません。
これはひとえに「今、仕事でどんなことをしているか」ということと、健康面が大きいと思います。まさか死んでもいいから睡眠時間を削ってスキルアップしろ、それをブログに書け、って他人に言う人がそんなに多いとは思わなかったんですけど。
新しい技術そのものというよりも、開発環境自体に慣れるまで書けることはそんなに多くありません。読むほうが多いのです。その最中に読む時間を削って自分のスキルアップの内容を記録しろ、っていうのも本末転倒だと思うので、やっぱりある程度スキルが身につくまではブログに書くことってあんまりないんじゃないでしょうか。

■そもそも何故ブログ前提なのか

技術力を見たいなら普通にテストする(CodeIQとかありますもんね)のでかまわないし、どういう人間かを見たいから面接するんだろうし、そこにブログが入る余地はあまりない気がします。写真ブログやってて、そこに気に入った写真があったよ!みたいな一芸入試風ならわかるんですけど。
そもそも仕事の話は一切しないという趣味ブログを真っ向から否定してかかっている気がしますが、何を見たくてブログを参考にしたいのかを説明できていないと思います。応募側がそんなこと言ったら技術力()とか関係なく採用されないんでしょうけども。
まさか公共施設でおいたをする写真が載っていないか、とかをチェックするだけなんでしょうか。最近はソーハラとかあるし、採用じゃなくて監視に使われるとしか思えないんですけど。

自分のブログが技術系じゃない理由はこんだけあります。理由というより言い訳…?
まず採用基準がよくわかんねーのと、会社にブログを知られることで続ける意欲がなくなるって問題もあります。要するに会社の人に見せたいわけもない記事がもう書けないのでブログやめますパターンです。うちはtwitterやら創作物やらも全部同じハンドルネームですので、実質このハンドルネームを使ったインターネット上のものをすべて消して回る必要すらあります。そのくらい、実社会でリアルタイムに付き合う人とは精神的な距離があります。わたしはインターネット上の自分の世界を現実に侵食されたくないんです。日本のどこかにすんでいるんだろうなーとかそのくらいの存在感でいいんです。そんなもんを就職の材料にされても困るんです。
実名と会社名で退職ブログ書いちゃう人との価値観の違い、その心の遠さは銀河系の直系をも上回るだろうと勝手に思っています。だから自分のためにブログを書くことはとてもいいことだとは思いますが、それを技術系に限定されたり、就職のために使うべきという意見には同意することはありません。
なので応募にブログ必須な会社は「何故ブログを読みたいのか?」「ブログのどういうところを評価するのか?」ということを明確に書いておいてもらえたらとてもうれしいです。その後に何に利用されるのかわからないのであれば、プライベートな「本当の」ブログをお土産にする応募者はいなくなるでしょうから。

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