[iPhone]iPhone5SにMVNO設定のiTunesバックアップから復元するとパケット通信機能が死ぬ話

タイトルどおり、iPhone5Sでのパケット接続ができなくなる現象に遭遇したので、役に立つかもしれませんし書きます。

ちなみに自分の考えるとおりだとすると、OCNモバイルONE使いの人がDocomoのiPhoneにiTunesから暗号化バックアップされている復元を掛ける場合のみ確認される現象なはずです。
復元前のiPhoneで使用するキャリアがDOCOMOと表示されない、復元先のiPhoneの回線がDOCOMOではない、復元データがiCloud経由である、復元データが暗号化されていない、などの場合には恐らく確認されないのではないかと思います。

現象確認までの流れはこんな感じ。
・ドコモショップでWi-Fiとパケット通信(LTE、3G)に接続されることを確認。このときのiPhoneの状態は新しく起動されているか、iCloudから復元されている場合のみ。iTunesから復元はできない。
・ドコモショップでパケット通信を使用して手続きすることでSPモードからプロファイラをインストールしており、音声回線も問題がないことを確認済み。(111に掛けさせられ、受信も確認する)
・家に帰り、iTunesからOCNモバイルONEの設定がされているiPhone4SのiTunes暗号化バックアップから復元を行う。
・Wi-Fiの挙動には問題なし。
・ドコモショップでの設定の上に復元を行ったため、再度SPモードに接続しようとしてパケット通信に切り替えると問題が発生する。
・問題発生時の文言はSafariを開くと「データ通信機能を起動できませんでした」というダイアログがあがり確認できる。

問題確認のためにやること
・Wi-Fiをきる
・機内モードのON/OFFを行う
・[設定]→[キャリア]を開き、自動設定をOFFにして「NTT DOCOMO」が検索されるかどうかを確認する。(恐らく検索されるのはDOCOMO JP)
・再起動する

上記の確認を行っても改善しない場合、[設定]→[一般]→[リセット]→[ネットワーク設定をリセット]を行い、自分の場合には改善しました。

ネットワーク設定のリセットの前には一応検索して調査したところ、
https://discussionsjapan.apple.com/message/100794234#100794234
がひっかかるのですが、投稿の主さんは復元元のiPhone5のほうのプロファイラを消して復元してるようですがうまくいっていないように見えました。
このときネックとなるのは以前のiPhoneに設定しているネットワーク情報のAPN設定だというのは間違いないと思います。

わたしの仮説としては、
・以前の暗号化された復元データ内にOCNモバイルONEのキャリア設定が行われていることで、DOCOMO JP(OCN回線)のキャリア設定が外れなくなっている。
・が、iPhone5S側のNTT DOCOMO(正規回線)のキャリア設定は似て非なるものであるため、表面的な「DOCOMO」というキャリア名は見分けがついていない。
・正規回線側のNTT DOCOMOのプロファイラは手動では触れないので、現象の原因を特定することができない
・それを復元後のiPhoneがネットワーク設定をリセットすることで正しいNTT DOCOMOのキャリアを認識するようになる
といった感じです。

勿論改善しないパターンもあると思いますので、自己責任でお願いいたします。
SIMや本体に問題がある場合もあるかもしれませんので、自分で直せない方はドコモショップに持ち込むことをお勧めします。

[iPhone]Docomo iPhone5S 64GB Goldに変えました。

オッスオラババア! しばらくblogから遠ざかっていました。いろいろありました。

しばらくおとなしくしていました。そう…雌伏の時…!

嘘です。とりあえず雌伏の時って検索したら半沢って出たので使ってみましたがドラマは一切見ていません。
体調が悪い気がしておさぼりしていました。
「悪い気がして」というのが体調が悪いのと何が違うのかというと、本人の生活としては特に何をしたわけでもないんですけども兎に角調子が悪い状態です。
恐らく医療機関で調査すれば完全健康体ではないにしろ、特にはっきりと「これは体調が悪いようだ!」みたいな根拠は見つからない状態だと思うんですけども、主に不眠とか頭痛とか吐き気とかあれです、不定愁訴?っていうやつ?
そもそも生物学上の女性という体質縛りを抜けられない & あんまり過大な体力がない & 貧血やら偏頭痛やらが原因で、そんなに長い人生じゃないですけど元気なときがあんまりありません。
高校3年の夏が一番ピークだったんでしょうか。 睡眠時間やら稼働時間やら無視して炎天下で裸足で某高校の某イベント管理責任者という名の伝令係をやり1週間で10kgとか体重落としてましたが現在やったらもう死ぬでしょう。
あと20歳前後で重症鬱やってるので無理はしないようにしていますが、精神面のバイオリズムが身体面でのバイオリズムと外れると
・元気な鬱人
・具合が悪いのに頑張るおばちゃん
・具合が悪く、鬱なおばちゃん のどれかが出現します。
で、今回鬱なおばちゃんパターンです。

さて、今まで2年間AUでiPhone4S 64GBホワイトを使っていましたが、この度DocomoからiPhoneが発売されるに至ってAUとDocomoの二台持ちだったのをやめ、Docomoに収束しました。
・AU iPhone4S 64GB ホワイトの回線を廃止
・Docomo FOMA P-02BからiPhone5S 64GB ゴールドに変更
の2つの手続きを行いました。

前回AUでiPhone4Sを契約したときもやはりAUからiPhoneが発売された時点だったわけですが、今回は色々とキャリア間の差を感じたので書いて見ます。

■AUで契約したときの話(2011年10月末)

・在庫が十分に存在した。予約なしで店頭で購入可能だった。
・同日訪問先店舗でのiPhone購入者は殆どいなかった模様。
・契約担当した社員がiPhoneのことをまったくわかっていなかった。iPhoneに付随する契約内容もよくわかっておらず、他の社員に確認したり東京に電話するといった作業が多かった。他の社員も良く分からない風だった。書類の内容も自分で分からなかったのか、間違って破棄してみたりコピーをよくとっていた。
・iPhoneを取り出してアクティベーションする際、素手だった。その後も本体をべたべた触る。
・SIMの取り扱い自体が慣れておらず、非常に戸惑っていた。
・回線にはすぐにつながった。
・同時契約時のオプションは少なかったが、フォトフレームが無料でもらえるなどの特典がついた。キャッシュバックはもらえなかったが、ポイントがもらえたので速攻使った。
・当時LTEは存在しなかったが3G回線でもそれなりに早い。
・アップルケアに入るとどういいことがあるのかの説明が結構長々とあったけど、総額が強調されていて分割支払い分の金額説明がかすんだ説明だったのでとても残念だった記憶がある。修理に関してもAUに問い合わせてもよいのか、アップルに行くべきなのか社員がきちんと説明できていなかった。そこもよくわかっていなかったのかもしれない。

■AUで回線廃止する際の話(2013年10月末日)

・契約から25ヶ月目で更新月なので手数料0円だった。
・店舗に行き、契約解除を告げると殆ど引きとめはなくすぐに手続きしてくれた。
・1年ほど前から3G回線の速度がかなり落ち(同じダウンロード量に2倍程度時間がかかるようになった)、1xやら○が表示されることもよくあった。
・契約解除後に料金請求がまだあることは通知されたが、どのような理由によりどの程度の料金になるかということは通知されなかった。請求書が来るまで内訳がわからない。
・更新月には手数料はかからないものの、一部1日更新となるプランがありそれを解除すると割引が受けられないので本来は更新月1日に契約解除すべき。あとそれを説明されないので自分で調べなければいけない。不親切。
・どうでもいいんだけど新規契約10万円キャッシュバックの文字に踊らされてその場で新規契約しようとしたので危険だった。

■Docomoで機種変更する際の話(2013年11月10日)

・2013年10月5日9:00にWeb予約からiPhone5S 64GB ゴールドの予約を行い、入荷知らせは2013年11月7日10:30頃。
・市内ではゴールドモデルに関してはそうとう早い入手だといわれた。
・ドコモショップに受け取りに行ってから担当に呼ばれるまで1時間弱。相当混んでいるし、待たされた。窓口を増やすべきだと思う。他の客は旗から見てたらAndroid >>> 越えられない壁 >>> iPhoneだった。
・機種変更ではあるが、担当した社員がiPhoneの取り扱いにかなり慣れていて料金説明にも問題がなかった。とてもスムーズだった。
・iPhoneのアクティベーションで箱から取り出すときには手袋を嵌めてくれた。好印象。その後も取り出したiPhoneを極力触らず、トレイに載せて操作したのでタッチパネルしか触らずに済み、とても感謝した。
・SPモードのプロファイラインストールまでの手順について、目的を説明されずに操作させられたのでそこは説明してほしかった。iTunesから暗号化含めて復元しようと考えていたところを、iCloudから復元とか無駄にしてしまった。
・アップルケアに関する説明が非常にあっさり。分割支払いの月額が小額であることを強調される資料が出るので、割と安心感を持って加入する人が多いかもしれない。しかし今までのDocomoにあるまじき「修理ならアップルにいっとくれよ!」という分投げ具合でちょっとびっくりしたくらい。
・割引率すげえ。ドコモポイントすげえ。あと地味に10年越えの回線なのでちょこっとだけ割引があったが、既存客をもっと大事にしたほうがいいと思う。
・MVNO仕様にしていたiPhone4Sから復元したところ、Docomo回線が使えない現象が出た。

以上。そんな感じ。
Docomoが思っていたより好印象でした。予約分入荷までとても待たされたので本来はそれも評価すべきなのでしょうが、一応誠意を持って「11月半ばになるかもしれない」というメールは受けていたので覚悟はしてました。
あとやはり担当者が手袋をしていた、本体未使用の状態から大切に扱ってくれるというところが大きかった!
契約に関しても相当シンプルになり、通話分なども以前のデータから考慮して案内してくれたりして事前によく準備しているなと思いました。

ちなみにAUのiPhone4SはiPhone5Sが来る前に解約しなければ解約手数料がかかってしまうので泣く泣く解約。
その後は最近流行のOCNモバイルONEをスマートキングに載せて使うという王道で乗り切りました。
OCNモバイルONEはこのまま載せてiPhone4Sはうちの母に行く模様。

iPhone5Sはといえば周囲で持っている人がおらず、自慢好きに見える&見世物になる危険性からこっそり使っています。
一応バンパー部分がブルーのシリコン、背面がクリアなプラスチックというゴールドをチラ見せたい!的なケースを使っていますが誰も機種変更に突っ込んでくれません。悲しいような…。
しかし軽い!薄い!怖い!
右手にiPhone4S、左手にiPhone5Sを持ったときの右手の安心具合すごい!安定感すごい!戻りそう!流石にバッテリーは5Sの方が良いですけども!
5月に銀座アップルストアに行ってアップルケアの恩恵を受けるべくiPhone4Sのバッテリー取り替えたりしていますが、どうもやはり減りが早いようで…。
自分にとって携帯の重要性はバッテリーと丈夫さなんですよ…。ギャラクシーは手に取ったときの軽さがどうも(主にすかすか感がひどくて)信用しきれなくて買えなかったんですよ…。
ケツポケットにiPhone5を入れて座ったら曲がったの人みたいにならないようにアルミケースをつける日が来るかもしれません。

画面はiOS7のフラット感で多少鮮やかになった気がします。とても電子書籍読みやすい!という反面、アイコンが1行増えてしまい全然慣れません。
メモリなど挙動に関してはとてもぬるぬるしていて満足です。iPhone4S+iOS7ではやはり動作中に強制終了するアプリは少なくありませんので。あとA7チップの恩恵全然わからない!
破損しないように一生懸命使うぞー!

[エンジニアライフ]どんなブログなら就職させたいというのか

「エンジニアはブログを書いたほうがいい」というのは本当なのでしょうが、書いてる側の人としては何で書いてるのかを疑問に思いました。
【寄稿】 エンジニアはブログを書いた方が良い、その理由をキャリアの視点から考える
はてなブログ「エンジニアはブログを書いた方が良い、その理由をキャリアの視点から考える」
上記の記事を読みました。
何で気になったのかというと、今転職活動してるんですけど、応募したい企業があったのに保留してる理由として「ブログ提出必須」だからだったんです。
で、このブログがそのエントリにふさわしいのか否か?という点について結構気になっていたら、タイムリーにブログについての記事があったので参考にしようと思って読みました。
そんで、はてなブログのほうはあんまり参考になりませんでした。JavaBlackさんの書かれている反論部分の方がよほど腑に落ちました。

■そもそも技術系じゃなくてもいいのか?

自分のブログに限って言えば、このブログの始まりはもともとは日記です。手作業でサイトで友人に公開する日記を書いていて、それがめんどくさくなったので2004年ごろにブログの女王()とかが流行してて、CMSの概念があんまりないときに何となく便利だなーと思って使い始めました。
なので初期記事はだいぶ整理してはいますが、基本的には「こんなことして暮らしているのですわよ」というのをリアル友人やゲームで出会った人たちにお知らせしたいと思って書いたものが多いです。プログラマとして就職する前からだらだら学生→フリーター→就職してまで書いてるのですから内容はぐちゃぐちゃです。雑記という他ないのですが、こんなブログでも就職に使えるもんなんですか?
というかエンジニアなら技術のこと書きたいはず!みたいなのが意識高すぎてまぶしい。
その後2006年くらいにTwitterをはじめる時点ではまた別の問題があったのですが。

■ネットと現実の人格を紐付けたくない

上に書いた「Twitterを始める時点での別の問題」はこれです。
よく実名問題が取り沙汰される昨今ですが、わたしはこの「蔵城緋檻」と名乗る人物として現実の身分を知られたくありません。知られる必要はないと思います。ですから、ハンドルネームでやっているブログを実在の人物の活動としてどこかに提出する行為は望ましくないわけです。
ですが、Twitterのオフ会では顔もハンドルネームも(下手すると本名も所属先も住所も)知っているけれど、それは特に追求しないということで割と安心して出席できていました。これぐらいゆるいならともかく、原則的に身バレするような行動を自分から取ることはしたくありません。何でよ、と言われるとそういうポリシーでブログを書いているから、としか答えようがないんですけども。
だから就職活動の資料としてブログを提出せよ、と言われてしまうと、本当のわたしが書きたいブログは出したくないわけですから、必然的に「就職活動専用の」ダミーブログを作ってそれを使いまわすことでしょう。でもそれって採用側の意図通りのことなんでしょうか?

■お仕事から考えたら書かなくていい理由が結構多い

まず、わたしが現在仕事として書いているコードはすべて、「どこかの会社の資産として帰属する」ものしか書いていません。そういう仕事なので必然的にそのコードはわたし個人がブログで書くことはできません。
また、汎用的なコードとして記載しようとしたとしてまだ細かい問題がいろいろあります。
会社でコードを確保しておいてそれをブログに載せられる形で整形しなければいけません。たいていはどこかの誰かの会社のために書いているニッチな設計だったりしますので、その前提条件を省いてしまうと大して意味のないよくあるコードだったりします。そんなコードを改めてブログに書く…っていうのもどうなんでしょう。ありふれたコードを書くブログが技術的に価値はあるんでしょうか?
またお客様からの指定という理由だけでえらいレガシーな環境で開発しています。具体的に言っちゃうとXPでVisualStudio2003をがりがり書いてるとかまだやっているところが少なくないわけです。バージョン管理ソフトとか導入してません。PHPとかCSS、HTML、javascript含めてWeb言語書けないし、みたいな人も割と多いです。枯れているので目新しいことは特にありません。ぐぐればもう誰かが書いている話です。これを改めてブログに書く気力はわたしにはないんですが普通は書くものですか?

■仕事以外のコードをブログに書くほど意識高くない

サービス残業は否定するのに、「自分のスキルを磨くためなら睡眠時間削って勉強しろ!」というコールが多くてちょっと戦慄したりする昨今ですが、睡眠時間削ると正常に頭が機能しなくなる体力の人というのも世の中にいるので、それほど睡眠時間は削れません。よって仕事で使わないコードについてブログに延々と検証内容書けるほどには意識高くありません。
これはひとえに「今、仕事でどんなことをしているか」ということと、健康面が大きいと思います。まさか死んでもいいから睡眠時間を削ってスキルアップしろ、それをブログに書け、って他人に言う人がそんなに多いとは思わなかったんですけど。
新しい技術そのものというよりも、開発環境自体に慣れるまで書けることはそんなに多くありません。読むほうが多いのです。その最中に読む時間を削って自分のスキルアップの内容を記録しろ、っていうのも本末転倒だと思うので、やっぱりある程度スキルが身につくまではブログに書くことってあんまりないんじゃないでしょうか。

■そもそも何故ブログ前提なのか

技術力を見たいなら普通にテストする(CodeIQとかありますもんね)のでかまわないし、どういう人間かを見たいから面接するんだろうし、そこにブログが入る余地はあまりない気がします。写真ブログやってて、そこに気に入った写真があったよ!みたいな一芸入試風ならわかるんですけど。
そもそも仕事の話は一切しないという趣味ブログを真っ向から否定してかかっている気がしますが、何を見たくてブログを参考にしたいのかを説明できていないと思います。応募側がそんなこと言ったら技術力()とか関係なく採用されないんでしょうけども。
まさか公共施設でおいたをする写真が載っていないか、とかをチェックするだけなんでしょうか。最近はソーハラとかあるし、採用じゃなくて監視に使われるとしか思えないんですけど。

自分のブログが技術系じゃない理由はこんだけあります。理由というより言い訳…?
まず採用基準がよくわかんねーのと、会社にブログを知られることで続ける意欲がなくなるって問題もあります。要するに会社の人に見せたいわけもない記事がもう書けないのでブログやめますパターンです。うちはtwitterやら創作物やらも全部同じハンドルネームですので、実質このハンドルネームを使ったインターネット上のものをすべて消して回る必要すらあります。そのくらい、実社会でリアルタイムに付き合う人とは精神的な距離があります。わたしはインターネット上の自分の世界を現実に侵食されたくないんです。日本のどこかにすんでいるんだろうなーとかそのくらいの存在感でいいんです。そんなもんを就職の材料にされても困るんです。
実名と会社名で退職ブログ書いちゃう人との価値観の違い、その心の遠さは銀河系の直系をも上回るだろうと勝手に思っています。だから自分のためにブログを書くことはとてもいいことだとは思いますが、それを技術系に限定されたり、就職のために使うべきという意見には同意することはありません。
なので応募にブログ必須な会社は「何故ブログを読みたいのか?」「ブログのどういうところを評価するのか?」ということを明確に書いておいてもらえたらとてもうれしいです。その後に何に利用されるのかわからないのであれば、プライベートな「本当の」ブログをお土産にする応募者はいなくなるでしょうから。

[エンジニアライフ]可もなく不可もない開発機を買った

元々趣味用に買ったスペックが高くもなんともない一体型PCを開発機にしていたので改めて開発機用のノートパソコンを買いました。

lenovo ThinkPad E430cという14インチのやつです。

 

予算が潤沢にあるわけではなく、またWindows8では何かと都合が悪そうなので構成を変えて発注しました。
スペックとしては
CPU…Intell Core i5 3230M 2.60GHz
OS…Windows7 Professional 64bit
メモリ…4GB
HDD…500GB 7200rpm
サイズ…14インチ

これにカメラとBluetooth付けた感じです。
カメラは在宅の場合必須になるかもしれないのでとりあえず。
自分的には割ときちんとしたPCを買ったつもりですが世間的な開発機としては普通以下なのでとりあえずの繋ぎといったところでしょうか。

本当はCore i7入れたらよかったのですが、予算とクーポンの関係からi5がちょうどよかったので仕方なくこれにしておきました。その代わりHDDは容量じゃなくて回転速度を上げておきました。正直ハードは苦手なのでよくわかりません…。ゲーム入れないので500GBで足りるように使えると思います。VisualStudioの導入がためらわれますが。

というかIntel必要だったので買いました。AMDではAndroidエミュレータの爆速チューニングができないという話を先日AMDでAndroidのエミュレータが爆速にできなかった話に書きましたが、本当にIntelハイッテルが実感できるかどうかまだ試してません。

今はRubyとかGitとか一生懸命使ったことのないものを入れています。Vagrantとかも入れてみたいのですが、メモリ増設してみないと無理そうです。メモリはお金ができたら…と思っていたのですが、その前に車のバッテリーが死にそうなのでそっちに出費しなければいけないことを薄々思い出しました。財布と相談しつつ…ですね。

毎日使っていますが、15インチ以上のノートのうざったさはなく、その代わり爆熱です。ああ、AMDよ…。

[海外ドラマ]SHERLOCK シーズン1 シーズン2

元々ベネディクト・カンバーバッチという俳優を初めて見たのは、イギリスBBC制作でジュリア・マッケンジー主演版の「ミス・マープル」のシーズン4に端役で出ていたときだと思うのですが、その時には全然意識しませんでした。
映画「つぐない」でも見ていたと思うのですが、これも全然覚えていません。テレビドラマ「法医学捜査班 silent witness」にも出ていましたがこれも見ていないか覚えていないか。
その後名前と顔を認識してなかなかいい俳優だなと思ったのは「裏切りのサーカス」という映画を見たときです。

「裏切りのサーカス」はタイトル自体を全然知らずに旦那が見たがったので見に行きましたが、イギリスの組織MI-5の内部から裏切り者を見つけ出すスパイ映画です。
そこで端役ながら存在感のある演技をしていたのが、ベネディクト・カンバーバッチその人なのでした。

スパイの部下として絶対にバレてはいけない二重スパイを演じていた彼はその役回りでは金髪の美しい白人青年(同性愛者で教師をやっていたパートナーと別れてしまい苦悩するシーンとかあって不毛)でしたが、次に見たときにはブルネットの天然パーマの激しい理知的なキチガイさんになっていました。
退屈なだけで部屋の壁を拳銃で撃って絵をかいたり、全裸にシーツだけでバッキンガム宮殿に行ったり、奇人変人通り越してちょっと頭のおかしい人…。しかし比類なき頭脳と、対象が限定されてはいますがとても優しい心とを持っています。
それこそが「SHERLOCK」です。
制作時期としては「SHERLOCK」が2010年公開、「裏切りのサーカス」は2011年公開ですので人気ブレイクを逆に見た形になります。

余談ですが、最近のベネさんはわたしに勝手にベネ坊さんとか呼ばれながらスター・トレックでは孤高の肉体派悪役を演じていたり、すっかり人気俳優なのでこれからも長く活躍してくれるといいなと思います。

イギリスBBCの2010年制作のヒット作「SHERLOCK」はかのシャーロック・ホームズの冒険譚を21世紀に置き換え現代版としてリメイクしたミステリです。
が、冒険譚をそのまま現代に合わせるのではなく新たな生活、新たなキャラクター、新たな犯罪で書き起こし、全く新しいドラマシリーズとなっています。
ホームズは鳥打帽やシルクハットは被らず、移動は電車とタクシー、本の代わりにブログを書き、BlackBerryやiPhoneといったデバイスを駆使し、GPSやメールを使い、電気給湯器で茶を沸かし、アヘンではなくタバコが辞められないのでニコチンパッチを堪能し、さらにアグレッシブにロンドンを駆け巡るようになっています。
シャーロック・ホームズをベネディクト・カンバーバッチが演じ、その相棒のジョン・ワトソンをロードオブザリングのスピンオフの「ホビットの冒険」の主演だったマーティン・フリーマンが演じています。

旧グラナダTV制作で、ジェレミー・ブレットが演じた「シャーロック・ホームズの冒険」(邦題)こそがシャーロッキアンのバイブルとなっていたテレビドラマ版ですが、新たな解釈でリメイクとは言い難い新しい仕上がりの「SHERLOCK」もなかなかの面白さだと思います。
グラナダ版や他のホームズと比較して見て個人的な意見としては、

■シャーロック・ホームズの詰めが甘い。原作やグラナダ版のホームズと比べると完璧さが足りず、その代わりに感情の発露が多めでおちゃめな感じ。興味のないものへの氷の態度は(ベネの演技が)すごい。棒読みで面白いこと言いまくる美形が立っていたら面白いですね。40代の上品な紳士ではなく、若さを残す有能な青年の印象。しかし極度のツンデレ。最初は誰得かと思うがそのうちどうでもよくなる。

■しかしベネディクト氏に音楽の素養があるのかないのかわかりませんが、ホームズらしくヴァイオリンは精々弾けているふりくらいしてもいいだろうと思わないでもないほど弾けてない。弓を動かしているだけいいのかもしれないけど曲のフレーズと合わせるくらいはしてもいいのではないか。これはジェレミー・ブレットも全くヴァイオリンを弾けなかったらしいものの、演技に死ぬほど時間をかけてそれらしく見せているのでそこはマネしてもよかったんではないかと思うです。

■ワトソンが異様に有能で強い。ホームズの説明を口を開けたままぽかーんと聞いているワトソンではなく、自分で考え自分なりにホームズに近づき、時には無言で彼の望みを汲み取って行動してくれる女好きイケメン。スリルを求める軍人といった一面も強い。しかしどんだけ彼女をとっかえひっかえするのか興味深い。公的には医者の仕事全然してる描写がなくて経済的に不安。本職がトライアスロンと格闘技とかでも違和感ない。デジタル機器とは相性悪い様子。

■ホームズとワトソンというよりも、シャーロックとジョンであり、とってもゲイくさいので劇中でも相当気にしているように見える。でも厳然として男の友情。でも共依存気味。別に腐ってなくてもシーズン2の最終話はひどい話なので泣いてしまうはず。

■下敷きにした原作をそのまま使いまわすのではなく、新解釈やパロディを織り交ぜてさらに進化したトリックで視聴者を(いい意味で)振り回してくれる。でも原作もしっかり踏まえているので思わずニヤっとする瞬間がある。見れば見るほど中毒性が増してしまい、見るのをやめられない。

■2009年公開の映画版シャーロック・ホームズ(ガイ・リッチー監督)のダメダメなおっさんホームズ(ロバート・ダウニー・Jr様)と凶暴なワトソン(ジュード・ロウ)とまた違ったダメさ、というかアグレッシブなくせにゆるいので暑苦しくないホームズをお求めの方!お勧めです!

■普段は非常に鬱陶しいハドソン夫人(一緒に住めないレベル)を死ぬほど愛している様子が垣間見えるシャーロックのツンデレ回はシーズン2第一話で非常によろしいです!アイリーンを救うオチのツンデレもよかったです!

といったところでしょうか。

ベネディクトの演技は最初はぎこちなさがありますが、ジョンに自分の名前と住所を告げた後ばっちんと大きなウインクを送ってくるところで「あれ、もしかしてこの人かわいいのかな…」という気持ちになります。冷たい爬虫類が自分だけに微笑んだような感覚です。次第にその対象がジョンであることに嫉妬して身もだえするんですけども。そのクールブルーな目に映るのはジョンだけなのね…みたいな悟りを得られるようになる頃には表情が見分けられるようになっていると思います。そのノリでスタートレック見に行きたいのをぐっと押さえる。

マーティンはとにかく新解釈なワトソンで、こういう面倒見のいい先輩がいたなあという兄貴っぷりです。他のホームズ作品に比べてもバカにされている頻度の低いワトソンなので割としっかり見ていられます。ジョンが困った顔から褒められてドヤ顔に変貌するのがいいです。でもホビットに見えて仕方ありません…。シーズン1第一話で鬱々と暮らしている→その後シャーロックと出会い地獄に舞い戻った赤鬼のようなイキイキとした各種活動→シーズン2最終話でまた泣くわ取り乱すわ鬱々とするわもうかわいそうで仕方ないです、シーズン3どうにかしてください、という心持になる素敵な俳優さんです。

ハドソンさんやレストレード警部を始め、原作ではキャラクター付の弱かった脇役も強烈なのがいいところ。部屋の冷蔵庫に死体を保管してる店子とか追い出しても仕方ないんだけど追い出さないハドソンさん天使マジ天使です。夜食持ってくるタイミングが最強なところもいい。レストレード警部はグラナダ版に比べるとかなり影が薄いのですが、ハードボイルド系イケメン枠でカバーです。でもあたまはよくない。しかたない。

シーズン1と2では宿敵モリアーティが、シーズン2ではホームズと唯一絡むことのできる女性(ハドソン夫人除く)であるアイリーン・アドラーも堂々登場します。

モリアーティは初登場の方法も意外性がありますが、何より見た目ギャップというか、どちらかというと薄気味悪いなよっとした男が希代の悪人であるモリアーティなんですよね。高い声、優しいまなざし、でもどこか人格のぶっ壊れた焦点の合わない眼。個人的にはオールバックの紳士風じゃないときの髪型が酷かったのでもっとイケメン枠で仕上げてやれよ!と思いましたがこれはこれでいいのでしょう。
原作では生きているモリアーティの出演は3回とほとんど出てきませんが、わたしの大好きなNHKアニメ「ホームズの冒険」(登場人物が全部犬のアニメ)ではモリアーティはドジでまぬけなおっさんでした。そのかわいいモリアーティに比べると、シャーロックでは単なる若い男の容姿を持ちながら純粋な悪の要素を感じます。「教授」という老獪さはないけども、若さゆえの狂気、その思い上がった傲慢と無感動な様子は空虚で利己的な若者という器がぴったりです。
シーズン2の最終話では実質一人三役(犯罪を自ら実行するが根回しして無罪を勝ち取る異常者、タクシー運転手、芝居のお兄さん)とか演じていますし、英語がなんだかもこもこしていてものすごおおおおおく聞き取りにくい声なのですがその分異常な感じがしますし、そもそも瞳孔開いてる演出なのか光彩のない黒目が怖い…。演じておられるアンドリュー・スコットという俳優さんの演技力の底力をひしひしと感じます。ヘビのような気持ち悪さです(褒め言葉)。怪演が光ります。

アイリーンはその美しさ、ではなく天性の知性でシャーロックに興味を持たせますが、モリアーティの助力あっての部分で安い女に堕ちてしまうシーンであっても見苦しさがなくてとてもよかったです。恋はうそをつかないんですねー。シーズン2第一話のみの登場のようですが、逃げ延びるトリックも最強にロマンティックというかイカしているというか恋っていいな!(総括)
全裸の美人を見るときシャーロックの分析機能がぶっ壊れて?????しか出てこないのも男らしくて(?)とっても良かったです。携帯のロック解除パスワードのオチも”SHERLOCK”という単語ならではで何だかジーンと来ました。製作陣がめちゃくちゃ楽しみながら作ってますねー。

原作では悪名高くホームズ以上の頭脳の持ち主でありながらガチムチ系引きこもり役人であり、シャーロックの兄であるマイクロフト・ホームズも重要な役回りです。そんでマイクロフト役の俳優さんは制作総指揮兼脚本だったりしますのでマジ最強です。
でも国家と弟を天秤にかけると弟が軽くなっちゃう人。仲悪い原因の大体が自分が悪い癖に「兄弟いろいろあったからアハハ」みたいなので澄ましちゃう人。憎めないし立場上仕方ないのですが、この人が兄弟でなければ…!と思うシーンが多すぎる極悪人なので必見です。

あと、忘れてはいけないのがモリーという検視医の女性です。この方は宿敵モリアーティを無意識に取り込んでしまったり、シャーロックが好きで仕方ないくせに彼氏を作る努力をしてしまったりする、性格は良いけれど天然でうじうじしていて大体の行動が裏目に出るという鬱陶しい恋愛脳女子でございます。しかしシャーロックを人間的に愛し、その助力を願う力は天下一品なんではないでしょうか。それがわかるのはシーズン2の最終話なんですけども、シャーロックに全く恋心を気づいてもらえない自己評価低すぎなネガティブ系ゆるふわ女というレッテルを乗り越える過程がすげえ鬱陶しい。でも最終的にはとてもいい子なんですよね。このキャラクターの採用はすごく現代的でよくできていると思います。たとえ後々のトリックに必要なだけだったとしても、モリーの出演シーンは重要なんです。最初は「何この要らない子…!(白目)」とか思うんですけど絶対に必要ないい子です。

そんなこんなでシャーロック・ホームズの原作もグラナダ版も知らなくても十分楽しめると思いますので、興味のある方は是非見てみてはいかがでしょうか!

※各話の簡単なあらすじとかつけようとしたら軽く死ねる長さなので別途挑戦したいと思います。

[映画]世界よゾンビになれー、な「World War Z」

前回パシフィック・リムの記事を公開して「何か熱病で苦しむ人のたわごとみたい…」と思いながらテンドー・チョイさんの役のクリフトン・コリンズ・Jrさんが宇宙人トンデモ系ドラマ「The Event」(シーズン1で打ち切り)で準主人公的な役の人だったことに気づいて愕然としたりしていました。まあ13話あたりで死ぬんですけど。
でもパシフィック・リムのテンドーさんの方がイケメン!すごいイケメン!

さて、パシフィック・リムと同日に見たのが「ワールド・ウォーZ」(以下WWZ)でした。
WWZを午前中に見、パシフィック・リムを午後に見るという濃度の高い日でした。

WWZは2D字幕で見たのですが、こちらは字幕の方が良かったです。
感情移入しまくりと思われる吹替に比べると割と俳優陣が淡々としているというか、英語のテンションが思ったより低いのでその温度差を意識したくなければ字幕で見るのが良いと思われます。

さて、ブラッド=ピット、略してブラピなあの方が私財を湯水のように投入して作られた映画と聞き及んでおりますこのWWZですが、Zとついていてもゾンビ映画だと思わないのは日本でわたしくらいだったのか、特に説明とかないんですけどゾンビ出ますよくらい言ってくれたっていいと思った。
いやZってついたら押しなべて全ての映画がゾンビ映画ジャンルになるくらいの甲斐性を持て!フェアレディもゾンビでいい!とか力説しようとしてフェアレディZ(ゼット)でなくてフェアレディ乙(おつ)だと思っていた人が過去にいたことを思い出しました。
しかし不自然なほどゾンビの雰囲気のないプロモで不思議に思ったのですが、原作は有名タイトル故にゾンビ映画であることはコモンセンスだったのですね。あと配給会社の意向でゾンビっていう単語使っちゃダメだったんか…というのは後から知りました。

ブラピ演じるジェリー・レインは過去は国連職員として危険地帯での任務などをこなす腕利きのエージェントだったようですが、現在は2人の娘と美しい妻のために朝からパンケーキを焼く主夫的な生活にしみじみと幸せを感じています。今日は家族4人で楽しくドライブ中。それが突然わけのわからない渋滞に巻き込まれてしまい、後ろから走ってきた白バイにサイドミラーをもぎ取られます。

ええ、サイドミラーをもぎ取られます。

ええ!?修理代は!?」というのが最初の感想です。サイドミラーがふっとんだというのに血色を変えた妻と違い、ジェリーは余裕ぶっこいて車の外に出てサイドミラーを拾います。もうここで常人と違う!メリケンは車の破損なんて日常茶飯事すぎて感覚がマヒしてるのか!?とか白バイだから文句いわねーのか!?とかいろいろな可能性がありますが既に非日常です。

ここまで5分。パシフィック・リムの開始5分で今までのいきさつを話し終わる速さもすげーのですが、WWZも負けじとスピード展開します。エヴァでいうと使徒を倒し終わってる感じです。

そして、いつもと少しだけ違うだけだったはずの交通渋滞が突如恐慌へと変わります。トラックが多くの車を押し流し、人々が逃げまどい、それでも何が起こっているかはわかりません。ジェリーは妻と娘を乗せて暴走トラックの後ろを走り出します。が、それも長く続かず交差点で横からぶつかられ、今度は徒歩で逃げだしますがその最中にこの恐慌の原因が、人であることを知ります。かつて人であったものが人を襲い、襲われた人間が人からナニカへ変貌を遂げるまでたった12秒。
乗り捨てられたキャンピングカーに乗り込みレイン一家は何とか逃亡しますが、そこに一本の電話がかかってきます。かつて国連職員だったジェリーに復帰を願う国連事務長のティエリーに、ジェリーはとにかく迎えが欲しいと頼みます。
そして始まる、かつて人だったゾンビとの戦い。

映画館の文字予告では「中国で発生した狂犬病が」と書いていたと思ったのですが、ゾンビの原因はどうやら狂犬病のような伝染病という想定のようです。
感染した人間は12秒でゾンビへと変貌し、身体能力が飛躍的に向上し、瞳孔が白濁し血管が浮き出ます。日にちが立つとどうやら腐敗もしているようです。そして他の「生きている」人間を牙で噛み付き襲います。音に敏感に反応し、近距離のゾンビの動向に共鳴し、意志も持たず休まず、沈静化すると休眠状態に入りただ彷徨うだけの存在になります。そしてかつて生きていた人間の状態には戻りません。
襲われた人間は12秒以内に処置を決めないと助かりませんが、ジェリーは人が襲われる様子を注意深く観察し助かるために必要な行動を学んでいくのです。

まずいろいろ突っ込みどころはありますが、今作のゾンビの概念は死というインターバルを挟まないので日本人からするとゾンビの感覚からほど遠い気がします。
正確に言うと、これはパンデミック映画だと思います。アウトブレイク+バイオハザードです。

かつて「アウトブレイク」という映画がありまして、わたしは中学生のときこの映画にめちゃくちゃはまって今も大好きなのですが、感染症の描写がかなりグロテスクなので同世代には非常に評判が悪い映画でした。これを学校の体育の時間に見たりしたわけなので、衛生観念とかウイルスという概念というものを認識するにはとてもよい教材だったことでしょう。WWZでもジェリーの観察眼が人類を救済に導くわけですが、解決ルートがアウトブレイク感すごい。そのまんまアウトブレイク。おサルが出てこないだけで。
その反面、WWZはアウトブレイクよりも、バイオハザードよりも全然グロくないのですが、その代わり花やしきも真っ青というお化け屋敷要素が詰まっています。というかほぼお化け屋敷です。スリルとしてはジュラシックパークです。「がおー」「キャー」というあのノリです。ゾンビの追尾能力が怖すぎてずっと指を咥えて震えて見ているしかないレベルです。空いてる映画館でよかったよう。肝が冷える効果は保証します。でも悲鳴あげたい場合にはDVD待って家で見た方がいいです。流石にゾンビの組体操はCGだとは思いますが、考えた人すごいです。ゾンビ映画はいろいろとロケーションの設定が大変そうですね。

なんというか、ゾンビというのは「くさったしたい」が起き上がって人を襲うから恐ろしかったのであって、「ゾンビという感染症」によって世界が崩壊するというのは狂犬病と変わりません。でもウォーキング・デッドシリーズなどもそうですが感染した結果人に戻れないという点では「死」ですから、新しいゾンビ世代というのは全て「肉体の死」ではなく「感染」を経るだけなのかもしれません。キリスト教的にはどうなんでしょうか。論理的には死を経ているので神の御許には到達できているのでしょうか。肉体が地獄にいるようなものだと思うのですけども。

映画の全体としては結構丁寧なつくりで、ジェリーが得られる解決への手がかりは同じように得られるのでそれは良かったと思います。つまり主人公しか知りえない事実描写というものがない。フィラデルフィアのマーケットで必要なものを手に入れた後、結局カートを手放して合流地点となるアパートに逃げるレイン一家の描写の中で、さっそく咳をしているホームレスというキーポイントがしっかり映っていたのが印象的でした。この時点で激しくネタバレです。襲われない人間が存在する、というヒントは視聴者にもきちんと示されています。

しかし、ジェリーの奥さんカリンもどこかのエージェントか!?というレベルで判断力を見せ、行動するのですがアメリカの奥様はみんなこんな感じなのですか?車の窓からゾンビに襲われそうな夫を守るためゾンビを殴り倒すとか咄嗟にはできませんのでわたしは何かの訓練をしたほうがいいんでしょうか。そうすると日本人のほとんどは何がしかの訓練が必要な軟弱民族になってしまうと思うのですが。マーケットでチンピラと物の取り合いで暴行されそうになったにも関わらず、やめて!とかイヤ!とかじゃなくて「取らないで!」と叫んでいたのもなんだかすごい気がします。特に指示なしでも自分で考えてしっかり動いてて新入社員の教育とかに使えそうです。発煙筒持たせたら天下一品です。でも極限状態で静かに逃げようとしているジェリーに電話してくるのやめてください。おかげで死人が出たのでフラグとはいえ「これだから妻は…」とか言われかねないのでやめたげてください!ていうかジェリーは電池なくなるんだから電源切っとけ!妻が鬼電するのを見ていたうちの旦那がキレそうになっていたのが感慨深い。

そして特筆すべきは勝手に死んだ希望の星ことウイルス学者と、エルサレムの常軌を逸した防衛方法でしょう。学者はどうも軽薄というかバカそうというか希望の星感は何もなかったのですが案の定自爆死したので噛ませ犬にすらならない割に、後に引用される名言「自然は“弱さ”を“強さ”と偽りたがる」を残したりしていたので侮れません。そしてエルサレムよ、「ゾンビが国に入ってくる前に壁を作る」のに成功してゾンビ締め出したんだから騒がないでちゃんと締め出せよ!それか内壁か屋根作って入れないようにしろよ!という突っ込みたいオブジェクトナンバーワンです。

あとは自称役立たずの割に死ぬほど活躍してるエルサレムの「左手ゾンビ断捨理」ことセガンちゃん、この手の健気な坊主の女兵士なおにゃのこは大好物なのですが拳銃を気軽にぶっ放しまくりで気が気ではありません。ここぞというときにぶっ放してるわけですけど、その後のノープラン感はかわゆさでカバー。いいよいいよこの世紀末感。慈悲もなくゾンビの頭に鉄玉ぶっこむのがワイルド。旅客機内でパイナップル振りかざすジェリーを信頼の目で見つめて見事生き残るところも良かったです。

そうそう、旅客機内でパイナップルです。
この映画はジェリーがずっとピンチなことは変わりませんが、そのピンチの度合いがどんどん高まることでスリルが演出されます。何とか逃げる、何とか逃げる、何とか旅客機に乗って脱出、その旅客機内にゾンビが居る→「えっ」てなるのは仕方ありません。旅客機内です。詰んだと思われます。一人ゾンビになれば終わる世界です。そこでろくな武器もなく、周りがどんどんゾンビになっていき、手元には女兵士の持ち物である手榴弾のみ。そこで投げるか投げないか、葛藤は一瞬で終えて判断しなければいけない限界状態。
この演出の高まり感はカオスなこの映画の中でも特に良いところだと思いました。やってはいけない、しかしやらなければ死ぬ。そのぎりぎりの選択を迫られるんですが、判断できる猶予はありません。そこで生き残る可能性に掛けて、一つの選択をする。
まあ旅客機の半分をパイナップルでブッ飛ばしてゾンビか人か分からないけど乗客をお空へさようなら、それでも墜落しても生き延びる確率を選ぶ、というのは日本映画ではありえないと思うので見られてよかったです。何というかそれ以外に形容しようがない。
ご都合主義で主人公が生き残るのは仕方ないですけど、ちゃんと(と言っていいのかどうか)怪我はしていたのでまあラッキーだけど普通の人でいいんだと思う。普通は死ぬ怪我ですけども。

あとジェリーが死んだかどうか確認もせずに妻と子供と途中でレイン一家を助けてくれた子供を放り出すティエリーの無能さとか、思いのほかちゃんと責任取ろうと行動してるWHOの責任者の意外な勇気とか、WHOの中で一番賢そうだった女性職員のかわゆさとか、後半へ行くにつれてしぼむ感じは否めないんですけどもペプシじゃなくてLevisでもよかったと思いつつ。あっでもジーンズだと自販機に入らないし音が出ないからゾンビ寄せできないのか。ダメか。

自分にとっての最強のゾンビは大槻ケンヂさんの少女ゾンビ小説「ステーシー」なのですが、そのステーシーの漫画版では一番最初に正気に戻ったステーシーであるモモが「今日の日はさようなら」を歌うシーンがあります。
ステーシーたちは元々は15歳から17歳の少女で、ある日突然死亡しその後短期間で起き上がった者がステーシーという意志のないゾンビになり人を食べる話です。人間たちはその少女たちを沈黙させるため、「再殺」を行います。再殺部隊の男たちは自分がかつて愛し、かつて殺した少女の面影を見出しながらステーシーを再殺します。
始まりも終わりもすごく理不尽な話なのですが、その理不尽さはこのWWZと共通のものだと感じます。ある日突然わけのわからない理由で、あるいは理由もなしに人が死ぬだけでなく、戦わなければならないのです。神様が気まぐれで今日そうしようと決めたのかもしれません。生きた人間には二度と戻れない、今日の日にさようなら。ゾンビ映画は永遠にその理不尽さを抱えるのでしょう。スタッフロールを見ながらそんなことを思いました。
まあ予算が足りなくて力尽きそうになったとか、グロ禁止令にて流血やらはらわたやら人食いシーンをおさわり禁止にしたとか、制作が遅れてラストシーンが差し替えになったとか後からいろいろ聞くと夢がないんですけど普通に面白かったです。ジェットコースターに長く乗れていたようなやり遂げた感。

最後に、ブラッド=ピットという俳優について。
わたしが今まで見てきたブラピ映画が恐らく悪いんだと思いますが、ニヤニヤしながらふらふらしてる役ばかりの俳優だと思っていました。スナッチとかMr&Mrsスミスとかがダメだったんだと思うんですけど。あとよく脱ぐなーと。今回は字幕で見たのも大きいのですが、表情の変化があまりなく硬い表情が多いのですがいい演技だと思いました。飄々と自分の推理を組み立て、世界をきちんと見つめ、家族のために戦う男として地に足のついたプロフェッショナルなエージェント、という雰囲気がよく出ていると思いました。逆に悲壮な顔をしたり、大声で騒いだりと悲劇の主人公型ではなかったところも静謐な感じで好きです。もしかしたら次作があるかも、とのことなので期待しています。と書いたそばから次作制作は決定していることを知り困惑しています。

でも、ゾンビの血液を飲んでしまったジェリーは何故12秒のルールを免れ得たんでしょうか?もしかして次作のヒント?
WHO建物内B棟でジェリーとタイマン張ったゾンビの俳優さんの演技力が素晴らしかったので、スタッフロールをきちんと見ると「WHOの建物内のゾンビ」とかきちんとキャスト付されているのを是非見てあげてください。

[映画]Pacific Rimが異常に面白かった

正直前評判がよろしくなさすぎて見るつもりがなく、むしろベネ坊(いつもシャーロックの説明をするときにベネディクト・カンバーバッチをジェームズだっけ?とか言ってしまうので呼称制定)が食が細いにもかかわらず一日五食だか六食だか食わされてえずきながら作り上げた肉体美が見たいので「スタートレック イントゥ・ダークネス」を見たかったのですが、何故か旦那のごり押しで「パシフィック・リム」の3D吹き替え版を見ました。

やだすごいおもしろいじゃない…。

声を大にしておもしろかったー!と言いたい。まあ言いたい。すごい映画です。おもしろいです。
正直戦慄するほど面白かった。これはとてもすばらしいロボット映画ですね。ギレルモ・デル・トロ監督はクトゥルフ映画作ろうとして挫折するほどの変人とは存じ上げずにまったく興味がなく、メキシカンじゃなくてさまよえるオランダ人のような人だなと思っていたのですがすごい監督だと思いました。その評価はどうなのよと自分で思わないでもないですが。

身もふたもなく言うとザ・コアとゴジラとキングコングとウルトラマンとガンダムとヱヴァとマジンガーとジョーズあたりをミンチにして混ぜ合わせたやつに進撃の巨人と巨神兵とTRONとスターウォーズとトランスフォーマーあたりをスパイスにぶっ掛けてるんですけど全然新しい料理できちゃったという仕上がりです。ザ・コアは海底降りて自爆が必要なのに主人公が生き残るところが同じなんですけど。
ヱヴァのパクリでは全然ありませんでした。ヱヴァの人造人間はものすごく人間くさい動きを物理法則を無視して行うんですけど、イェーガーはものすごい重量感を残しつつ、機械の動きをします。でもいちいちその重量感がリアルでCGとは思えないんです。カイジューはその点は生物なんですけど、やはりでかい者同士の対決なので重量感がすごいんです。めちゃくちゃ大きくて重い者同士がぶつかり合ってぐちゃぐちゃになっていく、その過程が手に汗握るんですけど、CGのクオリティを超えていて特撮のそれみたいなのです。そして爽快感。パイロットはすごく肉体酷使してる感。実際撮影は大変そう(ずっと宙吊り)だったので、俳優の疲労感は本物なんでしょうね。

鑑賞後に思ったのは「この面白さはボクシング見た後のやつじゃねーか」ということです。何だかロボ映画見た後のロボへの愛ではなくて、ヱヴァでヴンダーが無事飛んで涙出たのとは別種の感覚です。どちらかというと格闘技とかを見た後の感覚です。勿論ロボがリアルにもっさり動くところとかすごく良くて力が入るんですけども、世界タイトルマッチでどんだけ殴られていても必ず判定勝ちするんだよね!という安定感がめちゃくちゃな爽快感に昇華します。フルコンなのでマーシャルアーツでも空手でもいいです。武器も飛び道具も出ますし。
ロボならではの動力転用しての自爆とか被爆とかそれ以上の話の広がり方は全然ないんですけど、それをイェーガーのCGが現実を上回る素晴らしい出来で現実みたいにするんです。そこに不安はないんです。存在しないものだとはとても信じられないほど存在感があるからです。

ストーリーは特筆すべきことは別にありません。ある日突然カイジューが異次元から出てきてようわからんのだけど倒せたらどんどん増えるし対抗馬だったイェーガーっていうロボもなんか効果が落ちてきて使えなくなっちゃったよーヒーロー助けて!という中身のすっからかんなお話です。ヱヴァのびっくりドン引きストーリーの方がまだ広がりがあります。土曜日にやっていた勇者指令シリーズのアニメのほうがまだ敵のヴァリエーションが多いくらいです。ウルトラマンのような遥かな銀河の広まりも全然感じられません。何でここまで言うのかというとマジでストーリーに期待することが何もないからです。カイジューが出てきてそれを倒すためのイェーガーというロボが戦ってぶっ壊れてパイロットが死んだりするというそんだけの話です。でもストーリーがなくても全然面白かったんです。もうこれは映像がストーリーを凌駕してるとかそんな感じなんでしょう。

自分の中では人間の「ナニカ」の大量消費系映画というカテゴリがあります。要するに、主要キャスト以外の(場合によっては主要キャストですらも)無名の人間とするファクターを死ぬんだか殺すんだか、とにかく大量の人間の人生に影響があると確実に思われるシチュエーションで展開する映画です。単なるファクターなので後始末とかもしないことが多いです。人がたくさん悲しそうなわけなので拒否反応のある人もいるみたいです。

その中でも人間の「死」の大量消費系映画というのは恐らく受けが悪いのは大昔からで、殆どの映画では意図的に人間の大量消費のシーンを省いたり、逆にセンセーショナルに使ったりしています。同日には「ワールド・ウォーZ」も見たのですがこちらは後者だと思われます。大量消費を公表することで観客への効果を期待する演出です。
ただパシフィックリムではただひたすら監督の愛する映画へのオマージュのためにだけ人間が大量消費されます。ゴジラとか。ゴジラとかゴジラとか。多分モスラとか。そこに特に意図はないのかもしれないんですが、とにかく規模のでかい話にしようぜ!という意気込みがめちゃくちゃ伝わってきます。車が特にものすごい台数が破壊されまくっていて安全装置の警告音が癖になるくらい鳴り響きます。カイジューの上陸シーンでご丁寧に車をすり潰したりしていて満足感があります。

例えばロシアのイェーガー、チェルノ=アルファはもう正面から見たらそのまんまバルタン星人みたいなフォルムで本当にかっこよくて大好きなんですけど、やっぱりお約束上壊れます。でも人間みたいに死ぬんではなくて、それはやはり破壊の演出なのです。パイロットは死んでるのかどうなのかすら分かんないんですけどまあ確実に死んだよねというシチュエーションです。チェルノを維持するためにたくさんのエンジニアがいて、チェルノを構成するのにたくさんの原料が使われていて、チェルノの破壊で代替になるイェーガーもパイロットもないことをみんな知っていて、チェルノの破壊と共にその多くのモノが失われたのを感じます。希望が一つ失われたのだとはっきりとわかります。実際にはCGなので失われるものはないんですけど、劇中では大量の人間の人生が捧げられて叶えられていたチェルノという「希望」が一つ失われて、チェルノは人間を確実に大量消費しているのだなと感じます。単なる感情なんですけど、それがリアリティだと思うのです。単なるCGをリアリティだと思えてしまうのがとても面白いんです。

※ここで異様にチェルノ押しですがこれは中国産イェーガーのクリムゾン=タイフーンのぶっ壊れシーンが良く分からなかったため…です…orz

そんで菊池凜子と芦田愛菜です。とにかく全編で主人公は取りあえずイケメンヒーローなんだけどそれは二の次で、ひたすら菊池凜子演じる森マコがかわいいよ!かわいいよ!かわいいよ!というオーラだけで進行します。森マコの子供時代である芦田愛菜もとにかく愛でています。不必要に出演時間長いです。ギレルモ監督どんだけ森マコが好きなんでしょうか。きちんと生還させて殺さないあたりは、宇宙戦艦ヤマトの森雪ちゃんへの松本零児さんの歪んだ愛と全然違い、とにかくかわいく撮影したい!という愛が先行していて逆に理不尽さを感じるくらいです。なのでもうこれは菊池凜子の映画でいいと思います。吹き替え版では林原めぐみ様なのでもう最後はめちゃくちゃかわいくて仕方ありません。綾波レイに見えるまであと一歩というところまで行きました。自分も大学時代にやっていた前下がりボブカットの髪型に戻そうかと思うくらい菊池凜子がかわいく見えるのでもう病気だと思います。47Roninが見たくなるほど菊池凜子推しになります。
更に日本が戦場になったことを表す「萌&健太」とかいう作り込まれた看板といい、異様に日本が優遇されてる気がします。その割に日本のコヨーテ=タンゴが全然見えませんでしたのできちんと出演させたげてください!ガンキャノンのフォルムのみで確認しろと言われても無理でした!あと日本機なのに何故黒人司令官が乗ってるんですか!

あとはカイジューの脳みそにアクセスしてしまう博士コンビが異様にホモくさい(吹き替えもグレーゾーンの人)のとか、オーストラリア産イェーガーのストライカー=エウレカのパイロットの息子の方(情熱系クズ)が飼ってる犬がめちゃくちゃかわゆいのとか、脇役のはずのオペレータのテンドーさんがだんだんイケメンに見えてくる過程とか衝撃的なことがいろいろあったのですが、キャラクターたちもとても面白いです。

書きたいことの半分も書いてない気がするのですが、ダメ押しで音楽もとてもよかったです。民族系の効果音入りのベースの効いたオーケストラヒットが多いのですが、音楽のおかげで最高にテンポよく見られたと思います。これは映画館で見て最高によかった点だったと思います。エンディングの各イェーガーのカットも最高にかっこいいです。エンディングに使われていた「Drift」という曲もすごく良かったです。

いろいろ言われていますが、とても楽しめた映画でした。フィギュアとかプラモデルは本腰入れて作ってくれないのかなあ…!